10/12、第4回ゼミ開催

だいぶ秋らしくなってきた10月12日、第4回目の評価ゼミを開催しました。
ゲスト講師は、総務省行政評価局の柴沼雄一朗さんです。

























今回柴沼さんに講師をお願いしたきっかけは、昨年企業メセナ協議会で海外の講師を招いた評価ワークショップを開催した際、ある参加者の方に、「海外の事例を知るのも大事だけれど、日本でも国が丁寧に評価の研究とシステムづくりを行っていますよ。調べてみたらいかがですか」と教えていただいたことにさかのぼります。

調べてみると確かに、日本の政府も想像していた以上に、評価の決まりごとや方針を詳細に設けていることが見えてきました。その担当部局が、柴沼さんご所属の総務省行政評価局。
国立美術館や国際交流基金などアート関係の機関も多数ある「独立行政法人」の評価を行っているのもこちらだとわかりました。
国は、どのように事業を評価しているのか?どのようなガイドラインを設けて政策の評価をすすめているのか?――事業仕分けの記憶もまだ新しいなか、「アートプロジェクトの評価」を考えるにあたっては、国の評価の取り組みの概要を把握しておくことも必要ではないかと思いいたりました。そこで、まったくコンタクトもなかったのですが総務省行政評価局にレクチャーをお願いしたところ、講師をご快諾くださいました。

柴沼さんは、「アートプロジェクトの評価に直接、すぐに役立つわけではないかもしれませんが、話の中から何か参考になる点を見つけていただけたらと思います」と、レクチャーを始められました。
本ゼミとしても、アート以外の領域での取り組みから、あらゆる分野の評価に共通する基本的な項目あるいは課題を把握することで、アート独自の評価のポイントをあぶりだせたらと願っています。

レクチャーの内容は、ゼミ生がレポートしてくださいますが、まずは開催概要の記録まで。


【第4回評価ゼミ】
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■日時:2010年10月12日(火)19-21時 
■会場:Tokyo Artpoint Project Room 302(アーツ千代田3331内)
■講師:総務省行政評価局政策評価官室 総括評価監視調査官 柴沼雄一朗さん
■内容:「行政の政策評価」
国は政策評価について。取り組みの概要や国の政策評価の標準モデル、各種ガイドライン等を学ぶ。
・19:00~20:00 柴沼さんレクチャー
・20:00~21:00 質疑・応答、ディスカッション
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■講師プロフィール
柴沼雄一朗 (しばぬま ゆういちろう) 
総務省行政評価局 政策評価官室 総括評価監視調査官
平成7年、総務庁(当時)に入庁。人事・恩給局(公務員制度改革、人事評価の試行)、統計局(統計関連業務の民間開放の検討)、行政評価局総務課(行政評価機能の抜本的強化方策の検討)などを経て現職。


■配布資料
•「国の政策評価制度の紹介」(総務省行政評価局 柴沼雄一朗)

(セルフリサーチ資料)
•『中之条ビエンナーレ2009 公式ガイドブック』http://nakanojo-biennale.com/   
•中之条ビエンナーレ 評価関係資料
•『メセナnote62号』―「アートプロジェクトのための経済波及効果検証」(企業メセナ協議会、2009年)
•『地域創造』―連載:文化政策の行政評価[第1回~4回] (地域創造vol.22・23・24・25、2007~2009)


■参考文献・資料
•「総務省 行政評価局パンフレット」(2010年)
•総務省行政評価局 「政策評価よくあるご質問(FAQ)」http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/kyotsu_n/faq.html  
•総務省 政策評価の総合窓口 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/seisaku_n/index.html  
•総務省 行政評価局(コンテンツ案内)http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/kyotsu_n/saitomap.html  



【若林】

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